よく聞かれない質問

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2007年1月12日 – 3月3日

キュレーター: Irina Zucca Alessandrelli (イリナ・ズッカ・アレサンドレリ)
アーティスト: Peter Brown(ピーター・ブラウン)、Joy Curtis(ジョイ・カーティス)、Alessandro Dal Pont(アレサンドロ・ダル・ポント)、Patte Loper(パティ・ローパー)、Tricia McLaughlin(トリシア・マックラグリン)、Kuang-Yu Tsui(クアン・ユ・ツイ)


オープニング レセプション112午後6時~8
アーティスト/キュレーター トーク28午後6時~8

イセ・カルチュラル・ファンデーション・ギャラリーでは、イリナ・ズッカ・アレサンドレリのキュレーションによる、「よく聞かれない質問」展 “IAQ Infrequently asked questions” を開催致します。
ウェブサイト等で目にする「よくある質問 FAQ」コーナー。これは一般に、利用者に対して親切な機能として活用されている。初めての利用客も手早く必要 な情報を得られるはずである。このシステムは一見民主的でユーザーに親切に働くかのような機能ではあるが、一旦自分が、制作側の仮定した対象から離れてし まうと、「よくある質問」コーナーは何の役に立たない。これは一体自分の質問が的を外れているのか、それとも「よくある質問」が実は、単なる作り手の想像 に過ぎないものなのか。

この展覧会では、我々が普段あまり疑問に思わない疑問に対して、シニカルで批判的な視点からアプローチし、ユニークな質問「あまり聞かれない質問」をテーマとした、絵画彫刻、メディアアート作品を発表いたします。

ピーター・ブラウンは、極日常的な空間に非現実的な要素を取り入れたビデオ作品を制作。彼の作り出す映像の中で、見慣れた日常は、奇妙な幻想的空間へと変貌してゆく。

ジョイ・カーティスの作品制作には、ダンボール素材や、ベニヤ板、アクリル鏡が使用され、DIY(日曜大工)のメンタリティーを感じさせる要素が含まれ る。今回は、氷山をイメージしたセットを作り、そこには暖かい空気が流れている。これを体験した者には小さな疑問が残るだろう。

アレサンドロ・ダル・ポントの作品には、ドナルドダックと3人の甥っ子達が登場。この作品では、いつも主人公のドナルドだけではなく、出番の少ない甥っ子 達の生活ぶりも鑑賞できる。幾何学的なダックの形をした箱を覗き込むと、ドナルドと甥っ子達、ヒューイ、デューイ、ルイのそれぞれ違った彼らの世界がそこ に広がっている。アレサンドロ・ダル・ポントの作品には、ドナルドダックと3人の甥っ子達が登場。この作品では、いつも主人公のドナルドだけではなく、出 番の少ない甥っ子達の生活ぶりも鑑賞できる。幾何学的なダックの形をした箱を覗き込むと、ドナルドと甥っ子達、ヒューイ、デューイ、ルイのそれぞれ違った 彼らの世界がそこに広がっている。

パフォーマンスアーティスト、クアン・ユ・ツイは、公共の日常的場面を突飛な視点から観察している。ロンドンの路上を忙しく行き交う人々に向かって、 チェッカーフラッグを振る。芝生で餌をつまんでいる鳩の群れを、ボーリングのピンに見立ててボーリングを投げ込む。などといった全くかけ離れた状況下での 奇妙なアクティビティーではあるが、何か「勘」の良さを感じさせる作品である。

一見玩具の様な彫刻を制作しているトリシア・マックラグリンは、このモデルを使って、不合理なことに対する可能性を沸き立たせる作品を制作している。プー ルとチーズの作品は、日常生活のルーティーンを抽象的にパロディーにしたもの。私たちの余暇や趣味といった要素をシュルレアルスム的な視点で表現してい る。

ペイト・ローパーの絵画作品は、一見19世紀アメリカのハドソンリバースクールのスタイルを思わせる作風。しかし、この風景画の中には更に他の美術作品が 描かれている。自然の中に設置されたモダンアートが、21世紀の作家によって19世紀の画法で描かれる。不思議な遭遇である。

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